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『あのとき始まったことのすべて』
中村航の、3月に発売された新作、
『あのとき始まったことのすべて』を読みました。

4年前に、この人の著作『100回泣くこと』を読んで、
それはそれで泣けたのですが、
今回のこの本は、2時間以内でさらっと読めるのに、
素晴らしく心にはまる作品でした。

いやー、素晴らしい。
手放しで絶賛です。

内容は、中学卒業以来10年ぶりに再会する同級生4人の恋愛模様。
主人公(岡田くん)とそのお相手石井さん、
男友達・柳くん、女友達・白原さん。

現在と、過去の記憶と行ったり来たりしつつ、
基本的には現在で話は進んで行きます。

中身はぜひ読んで欲しいので(さらっと読めるので立ち読みでも)
ここでネタバレは避けますが、あー、恋ってこうだよねと思いました。
また、石井さんがまじめで、まじめゆえに不器用でねえ……。

話を戻すと、
「あー、恋ってこうだよね」と思ったというのはですね、
人にはいろいろな感情がありますが、
せつない っていう感情は、恋愛においての
場合にしか発生しないと思うんですよね。

嬉しい、楽しい、悲しい、辛い、腹立たしい、つまらない、
というのは日常生活のなんでもないときにもありますが、
せつないっていうのは普段発生しない感情だと思うんですよ。

この小説に出てくる人たちは、中学生当時の恋愛感情と、
いままさに直面した、
「お互いに好きなのに、なかなか会えない、もう会えない」という状況で、
せつない感情を持たざるを得ない立場に追い込まれているんですね。

それが、読んでいるこちら側としてもせつなくて……。
という本なのです。
感情だけでなくて、状況とか周辺のことを書きこんでいるから、
それがベタな話になっていないのでこの本は魅力的なのだと思います。

あと、25歳の10年前といま(29歳)の10年前だと随分状況が違うので、
自分は25歳だと思って読むことがポイントですね。
いまの自分の設定にしてしまうと、
10年前は中学生ではなくて、もう大学2年生ですから……(笑)

久しぶりに本について熱く語ってしまいました。
本屋で見たら、ぜひパラパラっとめくってみてください。
せつない気分になれます。
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藍色 | URL | 2012/09/11/Tue 13:35 [編集]

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「あのとき始まったことのすべて」中村航
確かなのは、僕らは今を生きるしかないということだ。社会人三年目―中学の同級生との十年ぶりの再会。それが、僕らのせつない恋の始まりだった…。あのとき始まったことのすべてを... [続きを読む]
粋な提案 2012/09/11/Tue 13:24
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